2022.5.17

今日は私がこのリンパケアセラピストというお仕事を志すきっかけになった理由をお話させて頂こうかなと思います🌸

ご存知の方も多いですが、私が大学を卒業して就職したのは市役所でした。

市役所の中でも、保育所や幼稚園などの専門職員として配属され、子どもたちや子育て中のママたちに日々携わっていました。🌸

初めて担任をもったのが3歳児クラス。3歳から入園して緊張する子もいれば、0歳から入園していて保育園に慣れている子、さまざまでした。

それはお母さんとして頑張る女性も同じでした。🌸

毎朝、朝一番に保育園が開所すると同時にお子さんを連れて駆け込んで仕事に向かう方。

「申し訳ないんですけど、これ食べさせてあげてください!」そう言って、朝ごはん用のパンを私に手渡し走って行く方もいらっしゃいました。

「朝ごはんを園で食べさせるのはできないことになっているんです…」そんな規定は心にしまって、

「はい!分かりました☺️お仕事お気をつけて☺️」そんな風に笑顔で返事をすることが、私のそのお母さんへできるエールでした。

ある秋の夕方、お迎えを待つ子どもたちが集まるお部屋の当番でいたとき、一人のお母さんがとぼとぼ歩いて来られました。

お仕事で疲れている雰囲気とはまた違うものを感じましたが、「先生、ちょっといいですか?」そんな風に声をかけられお母さんのお顔を見ると涙が溢れていました。

当番をしている以上、そのお部屋からは離れられず、子どもたちがガヤガヤ遊ぶすぐ隣で座って話をすることに。

「お腹にいた子が流れちゃって…」そう言うと、姿勢も崩れ泣きだすお母さん。

お腹に命が宿っていたことは私も知っていましたし、いつも楽しみに話をしていた方でした。

私は咄嗟にかける言葉もでず、ただただお母さんの背中をそっとさすっていることしかできない状態でした。

そんな中でも、次々と子どもたちをお迎えにくる方がいらっしゃり、連絡事項や、伝達事項を伝えなくてはいけません。

泣いているお母さんからそっと離れ、違うお母さんへの対応、子どもたちへの対応に追われ、気づいたら10分近く経っていました。

慌ててお母さんの方へ視線を向けたときは、もうお子さんと帰る支度をする頃。

「先生、忙しい時にごめんね。今日もありがとうございました。」と目を赤くして帰るお母さんの背中が、とても小さく見えました。

「もっとお母さん、話聞いてほしかったんじゃないか…」仕事が終わってもそんな気持ちが続いたのです。

こんなことは、その後もよくあり、その度に「自分がお母さんたちとゆっくり話ができる時間と場所が作れたらなぁ…」そんなふうに思うようになりました。

女性がひとりで抱えこむことが 0.1/10でも共感してあげられる場所があれば、お母さんも、子どもたちも0.1自分に優しくなれたり、笑顔になれるのかなぁ…

そんな夢が心に生まれたのです。

そんな思いを胸に、今リンパケアセラピストの道を歩んでいます。

症状がでてから行くところが病院なら、ここはそのもっと前の気持ちに、身体に優しくなるところ。

日々人生を生きることで、アンテナは張るし、いろいろな悩みは尽きることはありませんが、一緒に身体の健康を考えてくれる場所がある、脱力できるところがある、深呼吸できるところがある、そんな、女性の皆さんの日常の、ほんの些細な一助としてここが存在できれば幸いです。🌸

これからもいろいろな景色をみていけたらいいですね🌸

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