最近見かけるようになった『経口補水液』、どんなものかご存知ですか
ペットボトルの色から見ると、アクエリアスやポカリのような味がするのかなあと思われがちですが、
実際に飲んでみると、その味はスポーツドリンクとは異なります。

【経口補水液は何がいいの?】
熱中症になる人が相次ぐ猛暑の夏。
経口補水液は点滴のように器具や技術を用いることなく、手軽に口から水分や電解質を補給できるため、軽度から中等度の脱水状態に有効とされています。
経口補水液は、ナトリウムなどの電解質と糖分などがバランスよく配合された飲み物で、消費者庁による『特別用途食品個別評価型病者用食品』の表示許可を受けています。
日常生活で親しまれるスポーツドリンクに比べ、感染性腸炎、感冒による下痢・嘔吐(おうと)・発熱を伴う脱水状態、高齢者の食事量不足による脱水状態、過度の発汗による脱水状態などにも適しています。
【体調が悪い時に美味しく感じる】
経口補水液は、電解質濃度が高く糖質濃度が低く設定されているため、健康なときにはしょっぱく感じる方が多く、脱水状態時などのときは飲みやすく感じる人が多いそうです。自分の体の状態を知る一つの目安になるかもしれませんね
【飲みすぎには気をつけましょう】
人間の体液に近い成分で作られていて、飲む点滴とも言われている経口補水液。
一般的なスポーツ飲料よりも甘さが控えめな分、身体によさそうで安心感があります。
しかし
夏は汗をたくさんかくし、水代わりに毎日飲もう!
は間違いです。
経口補水液にはスポーツ飲料よりも多くの塩分が含まれています。

メーカーに差はありますが、500ml1本には約1.5gの塩分が含まれています。
高血圧の方の目標塩分摂取量は1日6g未満です。
ということは1日量の4分の1ほどの塩分を摂取してしまう事になるのです。
塩分を摂取し過ぎると、私たちは体内の水分で塩分を薄めようとするため、脱水気味になりリンパの流れもドロドロになりがちです。
適度な量を上手に摂取して健康な役立てていきましょう