皆さんは朝起きる時、手のこわばりを感じることはありませんか?
閉経前後の女性や、40代以降の女性には多くみられるようになる手の指や関節の痛みですが、20代、30代でも産後の女性に症状が現れることも少なくありません。

関節の痛みにはさまざまな種類があり、症状もさまざまですが…
今回はリンパにも深く関係している女性の関節リウマチについて簡単にご紹介したいと思います

【朝のこわばりは分かりやすい症状のひとつ】
朝のこわばり、というのは関節リウマチの症状としてとても有名です。
人によっては「こわばり」ではなく、「むくむ」といった表現をされる方もいらっしゃいます
「朝のこわばり」という症状があまりにも有名なので、その症状が出ただけで関節リウマチではないか?と心配される方もいらっしゃいますが、最終的にはきちんと医師の診断を聞くことが大切です。
少しの情報で不安になったり、決めつけたりする必要はありませんし、ひとつの目安やきっかけとして知って頂けたらと思います
【更年期症状にも似ているから分かりにくい⠀】
実際に、手のこわばり、あるいは手足のむくみを訴える40代から50代の女性はとても多いです。
手を使うことが多い仕事をしていた私の母も、50代前半から手の指の関節痛を感じていました。
実は手のこわばりというのは、更年期症状の一つでもよく見られる症状なのです。

女性ホルモンの一つに、卵巣でつくられる「エストロゲン」があります
エストロゲンは、全身の健康に関わる様々な働きを持っていて、「腱などの腫れを抑制する」という働きもしています。
しかし、更年期や産後の授乳期にはエストロゲンの分泌量が急激に減少してしまうため、このような働きが失われてしまうのです。
このことから…手のこわばりという症状だけでは、それが関節リウマチから来ているのか?更年期症状から来ているのか?判断がつきにくいですよね
関節リウマチの初期症状に分かりやすい次のサインとして、関節が腫れるという症状がよく見られます。

関節の腫れ方には、大きく分けて2種類あり、
硬くカチカチに腫れるか、熱を持ってブヨブヨと腫れるかです。
関節がカチカチに腫れている場合、特に手や足など小さい関節におこっている場合は変形性関節症の可能性が高いといわれています。
一方で熱を持ってぶよぶよと腫れている場合は、関節リウマチの可能性が高いと思われます。
【放っておくと関節が変形してくる】
関節リウマチというのは、関節が痛むだけではありません
関節リウマチは、治療をせずに放置、あるいは適切に治療を行わないと関節が変形してしまうのです。
関節リウマチは、発症して数ヶ月~1年以上経過すると徐々に変形が明らかになってきます。
変形してしまった関節は2度ともとには戻りません。変形する前にリウマチ専門医に相談、治療を受けることをオススメします。
【関節リウマチはリンパ節が腫れてくる⠀】
関節リウマチの他の初期症状として、風邪と同様にだるくなったり微熱が出ることがあります。
またリンパ節が腫れることもあります
なぜリンパ節が腫れるのでしょうか?
それは、関節リウマチは自己免疫疾患のひとつであると考えられているからです。
自己免疫疾患は、からだを異物から守るための免疫システムに異常が生じ、間違って自分のからだを敵とみなして攻撃することでさまざまな症状が引き起こされる病気です。

【善VS悪自己免疫疾患とは
】
例えば鬼ごっこ。何人かで鬼をやっていて、逃げる人を捕まえようとしたとき、間違えて仲間の鬼にタッチしてしまったこと、ありませんか?笑
簡単にいえばそんなことです。仲間を敵と間違えて攻撃してしまう、自分の免疫が自身の一部を敵と間違えて攻撃する病気です。
免疫は、私たちひとりひとりが持っている体内の自衛隊(リンパ球)です。普段、さまざまな敵から、私たちの体を守ってくれています。
一方、自己免疫疾患は、自分の自衛隊が自身の一部を敵と間違えて攻撃する病気です。従ってこの場合、病気を起こしている悪者は自分自身の一部なのです
ということは…
味方を敵と勘違いして、敵から身体を防衛しようと頑張って働いているリンパ球を、怠け者にして弱体化させる必要がでてくるのです。
【えリンパって弱体化させたら身体が不健康になっちゃうよね
⠀】
その通りです
自己免疫疾患はそんなに単純ではないのです。
なぜなら私たちは、日々細菌やウイルスなど、さまざまな敵の中で生き抜いていかなければならないからです
ウイルスから身体を守るリンパたちが弱々しくなって働いてくれなかったら…。
誰が敵から私たちを守ってくれるのでしょうか?
気になる方、似ている症状を感じている方は是非サロンでお気軽にご質問ください