4月ももうそろそろ終わりに近づいています。
3月、4月と少し特殊な2ヶ月間を健康にお過ごし頂けた方、体調を崩しやすかった方、さまざまいらっしゃると思います。
5月になると五月病というワードが使われることがありますが、五月病とはなにも5月に発症するというわけではないのです。
3月、4月というこの2ヶ月を過ごしてきた皆さんのお身体が、過度にストレスや疲れを溜め込んできた場合、5月にそれが初めて現れてきた、ということです。
年度の切り替えはただでさえ、いろいろなアンテナをはり、神経を使い、交感神経が優位になりやすくなります。
5月は4月からの年度初めから1ヶ月が経ち、少しペースをつかんできた矢先、慣れてきた頃です。
私たちの身体や神経は、緊張しているとき交感神経が優位なっているときは、「疲れを疲れと感じない」状態になります。
分かりやすくいえば、トイレに行くのを忘れるくらいおしっこに行かなくなる、お腹が空いているのに空腹を感じにくくなる、疲れているけれどそこまで動けないわけではない、このように、エンジンがかかりっぱなしの状態では、エンジンが何回か切れそうになったとしても、なぜかエンジンを倍回し、乗り切ろうと踏ん張れてしまうときなのです。
しかし、5月になるとどうでしょう…。
少しずつエンジンを切っていいタイミングが掴めるようになり、周りがよく見えるようになってきます。
そうすると、身体は、今までずっと交感神経が優位だった状態に対して、休憩するという副交感神経のバランスも同時にとってこようとします。
正確にいえば、やっと副交感神経もバランスをとろうとすることができる状態に入るのです。
身体からすれば「やっと、本音を出せる〜」といった状態。
4月は気にならなかったところが痛くなる、だるくなる、疲れを感じるなど、より健康な状態に調整しようとするのです。
そのため、世間では五月病はなんだかマイナスなワードに聞こえますが、私からすれは、「五月病=回復作業」と考えています。
あらわれた症状を優しく受け入れ、頑張ってきた自分をまずは素直に受け入れてあげてみましょう
自分を優しく認めること。なによりもの心と身体に効くお薬ですね。