初めトリートメントをされるお客様の中には、足裏がひどく乾燥していたり、外反母趾になっている、足裏にタコができている方もいらっしゃいます。
多くの人が、“気づいていたけど、ずっとそのまま放置して過ごしてきた” とおっしゃいます。
足裏はどこにありますか?
他人には滅多なことがない限りまず見えないところです。
自分には見えますが、生活していれば常に足の甲をみているため、足の裏のことはすぐに頭から消し去られてしまいます。
しかし、考えてみれば…
私たちの身体を一番下で支えてくれているのは、紛れもなく足裏なのです。
そんな足裏こそ、一番入念にケアしてあげる必要があります。

【足裏にタコができると頑張っている証拠?】
魚の目・たこは、圧迫や摩擦刺激に対する皮ふの防御反応です。
特定の部分に圧力がかかり、皮ふが刺激されると、角質が厚く硬くなります。
サイズの合わない靴を履いたりすることでなることが多いようです。
特に、硬く盛り上がった足裏のタコは、体重がかかる部位にできやすく、立ったり歩いたりしたときの姿勢と深く関わっています。
実は、タコができた部位から、その方の体の不調が予想できることがあります。
一般的に、体にできる「タコ」は、皮膚の一部が継続的に刺激を受けることで角質層が厚く硬くなり、盛り上がってくるものを呼びます。
足裏以外にも体のさまざまな部位にできる可能性があります。
例えば、熱心に勉強を続けた結果、指に「ペンダコ」ができた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
立ったり歩いたり、階段を上ったりなど日常生活の中で、足は日々私たちの体重を支えています。
足裏のどこかにタコができた場合には、その部位に特に体重がかかっていることが予想できるのです。

(1)足の前方(青色の部分)にタコができた場合には、足のつま先付近に体重がかかっていることが考えられます。
前方に重心がかかると、バランスをとるために体を起こそうとして、骨盤が前に倒れやすくなります。
すると、「そり腰」という腰をそらせお尻が出るような姿勢が多くなります。
そり腰を続けると、腰痛が現れやすくなります。

(2)足の側面(緑色の部分)にタコができた場合には、O脚やX脚によって、足の内側か外側のどちらかに体重がかかっていることが考えられます。
たとえば…足の外側にタコができるのは、O脚の方が少なくありません。
この場合、膝の内側に痛みがあり、さらに足の外側に体重がかかっているケースが多いでしょう。
一方、足の内側にタコができるのは、X脚の方が多いと考えられます。
膝の外側に痛みがあり、さらに足の内側に体重がかかっていることが考えられます。

(3)爪先とかかと(赤色の部分)にタコができた場合には、後ろに重心がかかっていることが考えられます。
倒れないよう爪先にも力が入るため、爪先にタコができることもあるでしょう。
重心が後ろだと、バランスをとるために頭が前方に傾きがちになります。
その結果、猫背になりやすく、肩や首のこりを訴える方が多いことが考えられます。
このように、足裏のタコが、なんらかの体の不調を表すサインとなっていることが多いのです。
まずは自分の体の状態に気づくことが、足裏を丁寧にケアするきっかけになるかもしれませんね